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Z世代とは日本のさとり世代に相当!名称の由来も詳しく解説します

 

Z世代とは1990〜2000年頃に生まれた年代の人たちを指しています。
その頃は21世紀を迎えるまさに直前の時代で、社会の変化のスピードが一気に増した頃でもありますね。

最近はニュースでもときどき見かけるZ世代という単語ですが、由来までを答えられる人は意外と少なかったりします。
この記事ではZ世代についてだけでなく、名称の由来についても調べてまとめました。
ぜひ参考にしてください。

[もくじ]

Z世代とは1990〜2000年頃の年代頃に生まれた人たち

 

21世紀を迎える直前の1990〜2000年ころまでに生まれた人たちを、Z世代と呼んでいます。
2010〜2020年頃に成人を迎えますので、この記事を執筆している2021年には、人によってすでに社会人デビューをしている方もいらっしゃるわけですね。

Z世代という名称は、もともとアメリカで生まれた言葉です。
ジェネレーションZとも呼ばれているようですよ。

主にマーケティングの場面でよく使われています。
しかし何年〜何年生まれの人、といった区切りは案外不明確で、

カナダ統計局の場合には1993年生まれ以降を、アメリカ心理学会の場合には1997年生まれ以降を指すなど、定義は厳密に決められているわけではない(何年生まれまでを指すかについても、2010年頃とされる場合や2010年代序盤から中盤とされる場合もあり流動的である)

Wikipedia 

のようにおおよそレベルの設定です。

1990〜2000年生まれというと、日本では1987年~2004年頃生まれを呼称する"さとり世代"または"ゆとり世代"に相当します。

日本でいつから「Z世代」という言葉が使われ始めたのかは、残念ながら今回の調査ではわかりませんでした。
しかしインターネットのニュース記事では、2019年ころから少しずつ使われ始めていたようですね。

Z世代と呼ばれる由来はなに?

Z世代の名前の由来は、他の世代との関係性にあります。

1960〜1974年(昭和35〜49年)頃に生まれた方をX世代
1975〜1990年前半(昭和50〜平成2年)頃に生まれた方をY世代

と呼んでいたため、その続きで、1990〜2000年(平成2〜12年)頃に生まれた方をZ世代と名付けたのです。

英単語かなにかの頭文字かと思っていたら、全然違いましたね。^^;

ちなみにどうしてX世代、Y世代、Z世代とアルファベットを使い始めたのか、の由来を調べてみたところ、このような記事を見つけました。

このアルファベットによる世代の分類はX世代が始まりとされており、Z世代はその系譜を踏んでいる。Generation Xをという言葉は、写真家のロバート・キャパRobert Capa)の造語に由来する。1950年代に、第二次世界大戦後に成長した若者らをテーマにしたフォトエッセイに「Generation X」というタイトルを付けたことが始まりとされている。

ニッセイ基礎研究所 ジェネレーションαの時代-Z世代の次を考える

記事には、わからない物を表すときに使う「X」を「理解しづらい世代」に対して使ったのではないか、という考えが書かれていました。

なるほど、そのような視点で考えると少し納得ができますね。
数学の問題でもよく「Xの解を求めよ」と、解がわからないものを表すときに使っています。
世の中の変化がスピードを増すと、自分より下の世代はどんどん新しい考えを持ち始め、思考の根本から違いができるため理解が及ばなくなります。
それで「X」を使い始めたのかもしれないですね。

日本のZ世代の傾向①:コストパフォーマンスを求める

日本のZ世代(さとり世代、脱ゆとり世代)の方たちの特徴として、よくあげられるのが「欲がない」です。
その理由はZ世代が生まれた頃に関係していると言われています。

Z世代が生まれた1990年頃は日本のバブルが崩壊し、それまで贅沢が当たり前だった時代から、節約を意識する時代になっていった時代背景があります。
バブル時代は豪華なもの、贅沢なものが注目されていましたが、崩壊後はそれよりも価格や性質が重視されていきました。
よりコストパフォーマンスを求めるようになったのです。

現在ではコストパフォーマンスを追求するのは、すっかり当たり前のことですね。
1990年頃を振り返ると、当時はその風潮の始まりだったと言えるでしょう。

世の中が物の本質や価格とのバランスを追い求める中、Z世代は育ってきました。
そのため買い物をする場面に限って見ても、バブル世代よりももっと厳しい目で見極める感覚が備わっている傾向にあります。

日本のZ世代の傾向②:IT機器が生まれたときからあった

今ではすっかり生活に溶け込み、そして今でも進化をしているIT機器。
日本の一般家庭にインターネットが爆発的に普及し始めたのは1996〜2000年頃です。
インフラ環境が整い低料金のサービスが増えたため、一気に広まりました。
ちょうどZ世代が生まれた頃です。

つまりZ世代は物心がつく頃には、パソコンなどのIT機器やインターネットの利用が身近にあったのです。
ブログやSNSは幅広い世代に利用されていますが、その中心となったのが年頃で最も利用していたZ世代だといれています。
日常にインターネットがあるのが当たり前となった最初の世代です。

子供の頃からインターネットで調べたり、動画を見るのが当たり前の生活を送ってきた。
というのは、それ以前の世代とは全然異なった感覚や考え方を持っていてもおかしくないですよね。

今日本の大多数の成人はZ世代より前の世代の方です。
しかし今後はどんどんZ世代の人たちが社会に出て、新しい商品やサービスを開発していくでしょう。
今までにはない感覚を持った人たちが社会の中心になるわけです。

ネット業界はもちろんですが、物質的なサービスもどんどん変わっていくでしょうね。